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地域と女性を取り巻く現状と課題

女性の参画


 日本における女性の参画は徐々に増加しているものの、他の先進諸国と比べて低い水準であり、その差は拡大しています。我が国は、固定的性別役割分担意識に関しての偏見が根強いことがうかがえます。また、現状では男女の置かれた社会的状況には、個人の能力・努力によらない格差があることは否めません。こうした中、実質的な機会の平等の確保が必要と考えられます。

女性の貧困

 女性の雇用や生活に関しては、法整備などが進んだ今日でも、女性の経済的自立は依然として多くの困難を伴うことが各方面から指摘されています。とりわけバブル経済崩壊による企業福祉という考えの消滅によって隠されていた問題が顕在化し始めています。
 これまで「男性の被扶養者」として組み込まれてきた女性が、現在は非正規かつ不安定な雇用状態にとどまり、賃金や待遇の改善が放置されたままなことから、経済的に自立ができなくなっています。
 また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、被災地やその周辺地域において、特にそうした女性の就業状況や生活困難をより深刻化させた可能性があります。

事業の趣旨

 女性を始めとする多様な人々が参画する機会を確保することは、地域経済の活性化に大きく貢献できるものと考えられるとともに、民間企業の経済活動や研究機関の研究活動において、多様な人材の発想や能力の活用は、組織・運営の活性化や競争力の強化等に寄与するものです。また、政治分野においては民主主義の要請であり、行政分野においては、バランスのとれた質の高い行政サービスの実現にもつながります。
私たちは、女性が活躍できる地域づくりを目指し、「女性の女性による女性のための事業」を展開します。

会社名の由来
法人名:合同会社じゃんぐるジム(Jungle gym)  フェイスブックCEOシェリル・サンドバーグ氏が著書「LEAN IN」(日本経済新聞出版社)の中で、同社ローリー・ゴーラー氏からの言葉として、「キャリアは梯子(はしご)ではなくジャングルジムだ。」と言っています。「梯子には広がりがない。ジャングルジムにはもっと自由な回り道の余地がある。梯子の場合、上りは一本道だが、ジャングルジムならてっぺんに行く道筋はいくつもある。ジャングルジム・モデルは女性のキャリアにとって好ましい。これなら、就職、転職は言うまでもなく、外的な要因で行く手を阻まれたときも、しばらく仕事を離れてから復帰するときも、さまざまな道を探すことができる。ときに下がったり、迂回したり、行き詰まったり、しながら、自分なりの道を進んで行けるなら、最終目的地に到達する確立は高まるに違いない。それにジャングルジムなら、てっぺんにいる人だけでなく、大勢が素敵な眺望を手に入れられる。梯子だと、ほとんどの人は上の人のお尻しか見れないでしょう。」と。
私たちは、この考え方に大いに共感するとともに、女性が活躍できる地域づくりを目指し、「女性の女性による女性のための取り組み」の象徴として、この名称をいただくこととしました。